日本理化学協会会長 仁井田 孝春
和歌山大会運営委員長 山本 直樹

令和5年度全国理科教育大会・第94回日本理化学協会総会を和歌山県にて開催させていただきます。記録をたどると和歌山県での開催は昭和34年の第30回大会以来,64年ぶりとなります。地方の小さな街での開催となり,ご不便,ご迷惑をおかけいたしますが,どうぞよろしくお願いいたします。

さて,ビッグデータやAIの活用などによる技術革新やグローバル化,少子高齢化や人生百年時代など,社会の大きな変化が進む中,一人ひとりが主体性をもって幸せに生きていくことができるようになるために,そして皆で協力して持続可能な社会を創っていくために,教育の役割はますます重要になっています。

2022年6月,総合科学技術・イノベーション会議から出されたSociety5.0の実現に向けた教育・人材育成に関する政策パッケージに示されるように,デジタルの力を利用し持続可能な社会の創り手を育むためのキーになるのが理科教育であり高校教育です。新学習指導要領においても,様々な社会の課題に向き合い,解決しようとする力を育むための一つとして理数教育の充実が掲げられており,全国各校で授業改善等の研究が行われているところであると思います。

和歌山大会では「新たな価値の創造を育む理科教育」を大会主題とし,主体的・対話的で深い学びの実現に向けてをテーマに研究協議を設定しております。互いに議論し,今後の教育の進むべき方向を皆様とともに考え,研鑽を深めることができればと考えております。

また,この機会に,熊野古道や高野山といった世界遺産,そして南紀熊野ジオパークなど和歌山の自然や歴史も感じていただければ幸いです。全国の多くの会員の皆様のご参加を心よりお待ちしております。